日本の年間行事
■ 日本の年間行事
日本の年間行事
1月
■ 1月
1月
1月1日は元旦といいます。お正月です。
初詣に出かけ、雑煮、おせち料理を食べる習慣があり、玄関には門松を、神棚には鏡餅を飾ります。
雑煮は室町時代、京都で生まれたといわれています。現在は家内安寧、家業繁盛など、人それぞれの願いを年神様に祈るために食べるようです。
1月2日に見る夢が初夢、7日までは、松の内といい、正月飾りを飾っておいたり年賀状を出せる期間です。
七日には七草粥を食べます。松飾りを片づけます。(松送り)
七草がゆは平安時代、殿上人の叙位の日に当たり、「名を成す」に掛けて食べました。
15日は、どんど焼きで、小正月と呼ばれる1月15日前後に行われる行事です。
お正月の門松などを持ち寄って燃やし、お正月にお迎えした歳神様を煙で天に帰るのをお見送りするという意味があるそうです。
この炎で焼いた餅や団子を食べると1年を健康で過ごせるといわれています。
15日に食べる小豆がゆは、豊作を祈って奈良時代から食べられているそうです。
2月
■ 2月
2月
2月3日の節分は、邪気を追い払うために「鬼は外、福は内」と言いながら、豆まきをします。
豆は鬼を追い払うための道具で「魔物の目をめがけて豆を投げれば、魔を滅ぼす」ことから、「魔目(まめ)」=「豆(まめ)」とする理由があると言われています。
最近は、恵方を向いて丸かぶりすると縁起が良いとされる恵方巻きを食べる習慣も全国に広がりましたね。
それから、節分には軒先に柊(ひいらぎ)と一緒に鰯の頭を飾る風習があります。臭いとトゲで病魔を追いやるためです。
鰯(いわし)を焼いて食べる習慣もあり、これは、陰の気を消す魔除けになるという意味らしいです。
大阪では大正時代、イワシと麦飯を食べて長寿を祈りました。
2022年の立春は、2月4日。
2021年は、36年間ずっと2月4日だったのですが「1分差」で3日でした。
立春とは、二十四節気と呼ばれ、これを迎えることによって太陰太陽暦の新年が明けて春が来るとされていました。
2月14日は、バレンタインデーです。1970年代頃から定着しはじめ、当初は、女性から男性にチョコレートを贈って好意を示す日でしたが、近年では、友人や仲間などへお付き合いで贈る義理チョコや、自分へのご褒美としての自分チョコなど、多様化しています。
3月
■ 3月
3月
3月3日は、ひな祭り
ひな祭りは女の子の無事と健やかな成長を願う年中行事です。伝統的な装束を身にまとったひな人形を飾ったり、ひなあられと呼ばれるお菓子を食べたりして各家庭において祝い事をします。
ひな祭り(桃の節句)の料理といえば、まぜずし(ちらし寿司)と言われる方も多いですね。
上置きする錦糸玉子、紅しようが、絹さやなどの彩りは、春の明るさを表現しています。
所説ありますが、江戸時代、木箱に入れた酢飯の上に色々な具を並べたもので、屋根の杮葺(こけらぶき)に似てるので、別名「こけらずし」。
その後、器を用いるようになり、「ちらしずし」が始まり、やがて、酢飯の中に具を混ぜる方法もとられるようになり、これが「混ぜずし」「五目ずし」「ばらずし」「かやくずし」などと呼ばれるようになりました。
3月14日:ホワイトデー
ホワイトデーでは、バレンタインデーにプレゼントを受け取った人がお返しをする日です。
あまり知られていませんが、お返しする物にも意味があるので、お返しを選ぶ際には気をつけましょう。
ちなみに、キャンディは「好き」、クッキーは「あなたは友達です」、マシュマロやグミは「嫌い」を表すそうです。
春の彼岸は、花の季節に合わせた「ぼた餅」を食べて過ごします。
4月
■ 4月
4月
元禄の頃、旦那衆の花見弁当は豪勢でした。
桜は日本を象徴する花のひとつで、古くから日本人に親しまれてきました。
奈良時代では花見といえば梅でしたが、平安時代以降は桜になりました。
貴族にとっての花見は、美しい桜を愛でながら歌を詠む雅な「宴」で、農民にとっては「豊作祈願の行事」でした。
お花見が庶民の「行楽」になったのは江戸時代。
お酒とお花見弁当で、桜を見ながら飲み食いし、豊作祈願の行事では、桜の木に宿った田の神様に料理やお酒を供えました。
中でも欠かせないのは桜餅です。
江戸は小麦粉の焼き桜、別名「長命寺(ちょうめいじ)」、上方(京坂)は蒸した道明寺粉(蒸したもち米を干し、細かくしたもの)を用いて作りました。
いずれも、あんこを包んだうえで、その周りを桜の葉の塩漬けが巻き付けてあります。
5月
■ 5月
5月
5月5日は、こどもの日。端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれています。
兜や五月人形を飾り、鯉のぼりをあげ、ちまきや柏餅を食べてお祝いしましょう。
柏餅は、上新粉(うるち米の粉)を使ったあん餅を、大きなカシワの葉っぱで包んだものです。
カシワは、新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」につながるとされる縁起のいい植物なのです。
かしわ餅は江戸時代中期からあり、西日本にはサンキライの葉を用いる地域もあります。
ちまきは、甘味を付けた餅を、ササの葉で包み、蒸し上げたお菓子です。
もとはチガヤ(茅)という植物の葉で角形の筒を作ってもち米を入れ巻いていたため、茅巻き(ちまき)と呼ばれたそうです。
ちまきは弥生時代からある食べ物なんだそうですよ。
現在はうるち米の粉を用い、ササの葉で包み、ササの爽やかな香りで保存性を高めます。
5月第2日曜日:母の日
母親の日々の苦労をいたわり、感謝の気持ちを込めて、まごころ、カーネーションや贈り物をしましょうね。
6月
■ 6月
6月
残り半年の無事を祈るため、京都では甘煮の小豆を散らした「水無月」と呼ばれる菓子を食べます。
夏至にタコを食べる地域もあるそうです。
6月第二土曜日:父の日
父の日には、母の日と同じように感謝してプレゼントを贈ったり共に食事をしたりしてみましょうね。
7月
■ 7月
7月
飛鳥・奈良時代、神に供える絹布を織る機を「たなばた」といいました。
布を織る女性の技術の上達を乞い、索餅(さくべい:そうめんの祖)を糸に見立てて、けん牛(彦星)、織り女(織姫)の両星に供えました。
現在は、短冊に自分の願い事を書いて笹にかけて、願いが叶うよう祈ります。
お祭りをしている場所も多く、特に仙台市の七夕祭りはとても有名です
土用とは、年に4回訪れる、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指します。
夏の土用では、夏バテや熱中症に注意といわれ、「丑の日(うしのひ)」に「う」のつくものや、「黒いもの」を食べると良いと言われ、“土用の丑の日には鰻を食べる習慣”になったとされています。
ちなみに、ウナギは「夏痩せによしと言ふものぞ鰻取り召せ」と『万葉集』に書かれています。
8月
■ 8月
8月
お盆は、自分たちの祖先をまつる行事で、先祖が浄土から自分たちの所へ来るとされており、多くの日本人はご先祖さまを迎えるために実家に帰省します。
お盆は先祖の供養だけではなく、夏作物の収穫祭でもありました。
精進料理を作って供え、食べました。
今は家庭で作られることは少ないですが、精進揚げを作って盛夏を乗り切りたいものです。
9月
■ 9月
9月
9月9日:重陽の節句
菊の節句とも呼ばれ、菊の花を手向けたり、菊の花びらをうかべたお酒を飲んで長寿を願います。
奈良時代、杯の酒に蜀の花弁を浮かべて長寿を祈っていました。
十五夜
旧暦では8月15日が満月になる日でしたが、新暦では毎年変わります。
月見の夜はススキを飾り、月見団子を供え、萩の餅を手作りして一家だんらんしてみるのも風流です。
10月
■ 10月
10月
秋祭り
おめでたい日に作るおこわの中で、ふくいくとしたもち米と小豆の香が秀でている”赤飯”は、新物で、秋祭りの頃作ります。
小豆のゆで汁を練れば練るほど、赤い色が映えます。添えるごま塩の黒は、小豆の色を際立たせますね。
10月31日:ハロウィンは、本来は収穫を祝い、悪霊を追い払う行事ですが、日本では近年仮装をすることがメインになりつつあります。
11月
■ 11月
11月
11月15日:七五三
日本人は奇数を好み、3歳の女児、5歳の男児、7歳の女児の健やかな成長と守護を願って宮参りをします。
参拝後に千歳飴と呼ばれる、細長い飴を受け取ります。
千歳あめは18世紀初頭、江戸・浅草のあめ売りが「千歳あめ」と文字を入れたあめを長袋に入れたのが始まりです。
12月
■ 12月
12月
12月22日、冬至には、かぼちゃを食べて、柚子湯に入る風習があります。
12月24日:クリスマス・イヴ 12月25日:クリスマス、日本では24日の夜にサンタクロースがプレゼントを持ってきて、25日にケーキやチキンを食べることが一般的となりました。
12月31日:大みそか 昔、江戸では大みそかは借金の取り立て日でした。
庶民はツケで買い物をし、支払いは盆と大みそか。商人はツケの回収に必死で、無事に終わるとヤレヤレと出前のそばを食べて新年を迎えたそうです。
ボクの名前は「うけうり君」TVや先生から学んだ知識を、みんなに教えてあげるのだウリ♪