この季節、花粉症でお困りの方が多くいますよね。花見の季節でありながら外出が苦痛で、つい出不精になってしまう。
でも、ご安心ください。
この本によると花粉症は必ず治ると断言されております。そして、花粉症をはじめ、9割のアレルギーは1日で治ると書かれていました。
この記事で興味を持ち、気になった方は、実際に本を読んでご自身の生活改善を目指してください。
酪酸菌
■ 酪酸菌
酪酸菌
花粉症に効果がある治療の鍵を握っているのが、酪酸菌です。
そもそも酢酸菌とは、何ですかと思いますよね?
酢酸菌は、アルコールを発酵させてお酢に変える菌のことで、発酵食品であるお酢づくりに欠かせない菌です。皆さんの腸にもいるハズです。
酪酸菌の活動が活発になると免疫力があがり花粉症対策になそうです。
では、酪酸菌はどうやって増やすの? との回答は、酪酸菌の餌として水溶性食物繊維を食事で摂ることです。
そして、水溶性食物繊維のフラクトオリゴ糖を勧められています。
さまざまな食材を試した結果、酪酸をもっとも増やすものが、フラクトオリゴ糖だったそうです。食物繊維として有名なイヌリンも酪酸を増やすそうです。
ですから、私たちは、食事の中で、主に野菜からフラクトオリゴ糖とイヌリンを同時に摂ることが酪酸菌を増やす一番よい方法ということなのです。
慌てずに、順を追って説明致します。
抗生物質が花粉症やうつ病のきっかけ?
■ 抗生物質が花粉症やうつ病のきっかけ?
抗生物質が花粉症やうつ病のきっかけ?
花粉症は、1970年代以降、この50年で増え続けてきました。
20年ほど前は、花粉症の人は全体の3割程度でしたが、現在は4割だそうです。
その原因は健康な腸内フローラ、腸内細菌叢を破壊する抗生物質なんだとか!?
抗生物質の使用がアレルギーの原因という説です。
著者はカフェに来店されるお客さんと交流し、80代以上に花粉症が一人も見られないことに気づき、花粉症の一つの原因は抗生物質にあると確信されたそうです。
抗生物質は、1950年代から感染症の治療に一般向けに使用され、その後明らかに花粉症になる人が増えました。現在、80代の方々は抗生物質が普及し始めた頃にはすでに成人していて感染症にかかる年齢を過ぎていたため、抗生物質を打たなかったのです。
自己免疫疾患も抗生物質が腸内フローラを乱すことで発生する疾患です。
そして、認知症を含む精神疾患も1970年以降に増加し、今では毎年30万人ずつ増えているとのことです。
脳に炎症が起こると気分が悪くなりと消極的になります。
脳に炎症を起こすのは、ストレスや病気です。
そして、脳の炎症を抑えるのが、良質な腸内フローラなのです。
その良質な腸内フローを乱すのが抗生物質というわけです。
話を戻します。衝撃的な事実!
花粉症とうつ病は同じ病気なのです・・・
実は症状は違いますが起こるきっかけは同じなのです。
花粉症もうつ病も、どちらも免疫細胞が起こす炎症が原因で、花粉症は目や鼻、のど、皮膚などに炎症が起こるのに対して、うつ病は脳に起こるのです。
うつ病にアレルゲンがあるわけではないのですが、炎症は、身体の中で免疫が活性化することで、うつは、ストレスを感じることで脳の中にダメージ関連分子パターンという物質が作られて炎症を起こします。炎症が続くと、最終的に精神を安定させるホルモンの分泌量が減少してしまうのです。
本来、免疫の暴走を安定させるのは、腸内フローラなのですが、それを破壊するのは抗生物質ということです。
繰り返します。炎症を抑えるのは良質な腸内フローラです。
私たちは生まれるときに母親から腸内細菌をもらい、母乳に含まれるオリゴ糖類によってビフィズス菌を増やし、大腸に酢酸と乳酸を増やし酸性にすることによって、大腸を有害細菌から守ってくれています。
離乳後は、食事からのオリゴ糖類や多糖類を摂取して大腸で酪酸菌が増やし酪酸が作られ、
酪酸は大腸のエネルギー源となり、免疫力を作り不要な炎症を抑えるようになるのです。
今まで、治療で抗生物質を投与され、安心されていたと思いますが、同時に腸内フローラが破壊されてしまう可能性もあることを憶えておいてください。
ちなみに
※抗生物質は肺炎、敗血症、結核、性感染症などの病気の治療には不可欠なものです。
※抗生物質は、1950年代以降、細菌感染症などで幼児の死亡率を大きく低下させ、人類の寿命を延ばしました。
抗生物質は、それなりに活躍しています。
ですから抗生物質が悪者ということではなく、風邪などで気軽に抗生物質を飲まないという気持ちも持っていても悪くないと思うということです。その辺は主治医にご相談ください。
なぜ、花粉症の根本治療法が開発されない?
■ なぜ、花粉症の根本治療法が開発されない?
なぜ、花粉症の根本治療法が開発されない?
なんと、今の時代、毎年4,000万人もの人々が花粉症で苦しんでいます。
通院して花粉症が完治した人がどの程度いらっしゃるでしょうか?
花粉を対象としたアレルギー薬には、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧ステロイドの3種類があり、多く処方されている薬は即効性のある抗ヒスタミン剤です。
抗ヒスタミン剤は市販でも手に入りますが、アレルギー薬でアレルギー症状を抑えても、アレルギー反応自体が起きていることには変わりがないことは承知の事実です。
現在の治療は対症療法のため、薬を飲んでも、花粉によるつらい症状を抑えるだけの効果だけで、花粉症が治るわけではないのです。
どうして、長い期間、花粉症の根本治療法が開発されなかったのでしょうか!?
花粉症だけではありません。医学は関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病などの自己免疫疾患も治すことができてないのです。
筆者いわく、医学は体内を治すものであり、実際の原因は、体外=腸内にあるからと言います。
花粉症をはじめとしたアレルギーや自己免疫疾患は、抗生物質が腸内フローラをかく乱することによって起こしている疾患だと断言されております。
つい最近までの医学は、自己免疫疾患とアレルギーは大腸が原因で起こる疾患だということに関心を示していませんでした。そして、現在も腸内フローラについて研究する医者は、あまりいないのだそうです。
このまま医学が進歩しても、自己免疫疾患とアレルギーが治ることはないだろうと著者はいいます。
しかし、この本の本題は、タイトル通り「医学で治せない花粉症を1日で治す方法」をお伝えすることで、実際は病院に頼らなくても、薬に頼らなくても、症状を和らげるだけではなくて、花粉症そのものを治すことができると著者はいいます。
体内で起こる炎症が病気やアレルギーの原因となること、その炎症を抑えることができるのは、良質な腸内フローラのみであること。
なかでも酪酸菌が大腸のエネルギー源となる酪酸を作り、免疫系を発達させて不要な炎症を抑えることに貢献しているということがわかっているといいます。
食事を変えて花粉症対策をしよう
■ 食事を変えて花粉症対策をしよう
食事を変えて花粉症対策をしよう
著者は運営されているカフェのお客さんたちに協力してもらい、酪酸菌を増やすことでアレルギー反応が発生しなくなるということを確認されていました。
酪酸菌を増やすためには、酪酸菌が好むエサを積極的に取り入れる必要があります。
その餌に最適なのはフラクトオリゴ糖です。
著者はこれからの花粉症治療は、このフラクトオリゴ糖を使った酪酸菌を増やすための治療が中心になっていくだろうと推測されております。
フラクトオリゴ糖などを餌にして、酪酸菌が増殖すると酪酸を作ります。すると、この酪酸が関与してTレグ細胞と呼ばれる全身の炎症をコントロールする免疫細胞が増え、花粉症などのアレルギー反応が起こらなくなります。
Tレグ細胞がどのようにして炎症を抑えてくれるのかということはまだ解明されていませんが、炎症を抑えるということはわかっています。
あらゆる炎症を抑えてくれるTレグ細胞を増やすための良好な腸内フローラを維持することが私たちの行うことです。
Tレグ細胞に関与する酪酸を増やすためにも、酪酸を作る酪酸菌の好物であるフラクトオリゴ糖を摂りましょう。
つまり、花粉症などのアレルギーを治したいのならば、フラクトオリゴ糖を摂るということになります。
著者がフラクトオリゴ糖を勧めるのは、さまざまな素材を試し、酪酸をもっとも増やすものがどれかと検討されてきたなか、フラクトオリゴ糖が最も効果が高いということが明らかになったからです。また、イヌリンも酪酸を増やしてくれますが、効果としてはクラフトオリゴ糖よりも弱いそうです。
さて、病院では酪酸菌のことなど教えてはくれませんね。
何を食べたらいいの?という回答にようやく到達しました。
フラクトオリゴ糖は主に野菜に含まれていますが、どんな野菜でも食べていればOKではないのです。フラクトオリゴ糖を多く含んでいる野菜、キク科植物の根を摂りましょう。
言い換えれば キクイモ、ヤーコン、チコリの根などです。
えー、スーパーじゃ買えないし・・・ということで、少しフラクトオリゴ糖が減るそうですが、ゴボウなどもあります。
ゴボウならば、近くのスーパーで、簡単に手に入れることができますよね。
理想的な量としては、1日に100グラム。ゴボウ半分から1本くらいの量です。
でも、大変、毎日、それだけの量のゴボウを食べることなんて出来ないという方は、キク科植物以外のニンニク、タマネギ、ネギなどもあわせて食べるようにするといいでしょう。
これらにも多少、フラクトオリゴ糖が含まれているそうです。
まとめ
■ まとめ
まとめ
著者は、フラクトオリゴ糖をたくさん食べて、大腸の酪酸菌を増やし、糖質制限を行うことで素晴らしい効果がでると言っています。
リラックスできる。
カラダの疲労感や痛みやかゆみがなくなる。
肌の疾患やニキビができない。
肌のシミシワができない。
ぐっすり眠れて目覚めが良い。
傷が腫れなく、すぐ治る。
虫に刺されても貼れない。
記憶力がよくなる。
体重が適正に保たれる。
目の疾患 耳の疾患などに悩まされない。
高血糖 高血圧 などに悩まされない。
1日中、空腹感を感じない。
さらにフラクトオリゴ糖効果で、うつの改善も期待できると、本書では詳しく解説されております
まずはフラクトオリゴ糖を含むゴボウや玉ねぎなど、そして手に入る人であればキクイモ。ヤーコン、チコリの根などを毎日しっかり食べることから意識して花粉症からの脱却を目指していきましょう。
※人によっては菊にアレルギーがある場合があり、特定の薬と相互作用する可能性があるため、花粉症やその他の健康状態に菊を使用する前に、医療従事者に相談してください。