潮の香りを運ぶやさしい海風と、陽だまりのような空気。
千葉県山武市 の海辺にほど近い蓮沼地域、緑と空に囲まれた場所に、週に一度だけそっと開く扉があります。
それが『まぁとカフェ』。
ここは、誰かの“特別な居場所”になることを願って生まれた、小さなカフェのようです。
今は、看板も、SNSの宣伝も最小限。けれど、なぜか人が集まってくる。
「癒された」「元気が出た」と、誰もが笑顔になって帰っていく。
それは、料理の味だけではない、目に見えない“何か”がこの場所に流れているから——
忙しい日常をふと抜け出し、深呼吸したくなったら、海風に誘われて立ち寄ってみてください。
そこには、あなたの心をそっと包む、あたたかい時間が待っています。
優しい虹の家のオーナー”岡ちゃん?”と2人の女性と、畑と笑顔で紡いだカフェのはじまり
■ 優しい虹の家のオーナー”岡ちゃん?”と2人の女性と、畑と笑顔で紡いだカフェのはじまり
優しい虹の家のオーナー”岡ちゃん?”と2人の女性と、畑と笑顔で紡いだカフェのはじまり
始まりは、畑でした。
太陽の下で土に触れ、種をまき、季節の巡りを感じながら、命を育てていく。
そんな静かで確かな時間を共有していた、ふたりの女性。ここは虹の家。
ある日、オーナーに相談しました。虹の家が空いているならやりたいことがあります。
海風が吹き抜けるその場所は、しばらく使われていなかったので、カフェをやりたいと提案しました。
岡ちゃんは、「ええよ!」と言ってくれました。
この時、虹の家の扉を開けた瞬間に、ふたりは同時に感じたのです。
「ここは、きっと誰かの“居場所”になる」
かつて“ママカフェ”として親しまれていたその空間に、もう一度灯りをともしたい。
ただ食事をするだけじゃなく、心がやわらぐような場所をつくりたい。
そんな想いが、「まぁとカフェ」という新たな名前になりました。
“まぁるくハートを包みこむように”——
誰かがほっと息をつける時間を届けたい。
その名には、ふたりの優しさと願いが込められています。
今は、オープンは、週にたった一度の木曜日だけ。
けれどその一日は、ふたりにとって「日常の続き」ではなく、「未来の種まき」でした。
育てた野菜を料理に変え、笑顔を育て、また次の季節へつないでいく。
特別なことは何ひとつないのに、なぜか心があたたかくなる。
『まぁとカフェ』は、そんなふたりの物語がそのまま、カフェの空気になっている場所なのです。
土も、野菜も、肥料までも——命をつなぐ“手づくり”の哲学
■ 土も、野菜も、肥料までも——命をつなぐ“手づくり”の哲学
土も、野菜も、肥料までも——命をつなぐ“手づくり”の哲学
『まぁとカフェ』の一皿は、畑から始まります。
それも、ただの畑ではありません。
そこには、農薬も、化学肥料もありません。
あるのは、太陽と、風と、ふたりの手と、土の匂いだけ。
「食べられる土を作りたいんです」
ふたりが笑ってそう話す時、その目は真剣でした。
土は自分たちで育て、肥料も一から手づくり。
その肥料だって、自家製の米ぬかや自然素材だけで丁寧に発酵させたもの。
時間も手間も惜しまない、まるで命と対話するような土づくりです。
そこで育つのは、(今は)、ベビーリーフ、玉ねぎ、にんにく、そして季節のじゃがいもたち。
どれもみずみずしく、けれどたくましい。
「この子たちは、自然のまま、ちゃんと育ってくれるんですよ」
必要以上に手を加えず、ただ“育ちたいように育てる”。
それがふたりの野菜との向き合い方なのです。
そして、もうひとつの命—— 鶏たち。
野菜の端っこや余った葉は、鶏たちのごはんになります。
循環する命の中に、“もったいない”という言葉は存在しません。
スーパーでは手に入らないものばかり。
でも、この場所では、それが「ふつう」です。
料理に使うのは、そんな命のリズムをそのまま感じられる素材ばかり。
ひと皿ひと皿に込められた「手間」ではなく「手間ひま」。
その優しさは、食べた人の体に、そして心に、ちゃんと伝わっていくのです。
笑顔がめぐる木曜日——「また来たよ」が何よりのごほうび
■ 笑顔がめぐる木曜日——「また来たよ」が何よりのごほうび
笑顔がめぐる木曜日——「また来たよ」が何よりのごほうび
木曜日の朝。
『まぁとカフェ』の扉がそっと開くと、店内に潮風がふわりと流れ込むようです。
キッチンでは、朝採れの野菜が音を立てて切られ、鶏たちは気ままに鳴いて、畑では葉が太陽に向かって背伸びをしている。
そんな、どこか懐かしくて、あたたかな時間が流れていきます。
やがて、ひとり、またひとりとお客さまがやってきます。
子どもを連れたお母さん、仕事帰りの女性、ご近所のおじいちゃん。
「こんにちは」「おかえりなさい」
そんな声が自然と交わされるこの場所では、はじめましての人も、いつの間にか“顔なじみ”になっていきます。
「癒された」「元気が出た」
そんな言葉が、食後にふとこぼれるとき、ふたりは少し照れたように笑います。
でもその表情には、確かな喜びが宿っているのです。
手作りのごはんを囲みながら、会話が生まれ、つながりが生まれる。
ひとりで来たはずが、帰る頃には心に誰かのぬくもりが残っている。
それが『まぁとカフェ』の日常です。
「また来たよ」
そう言ってくれる人がいる。
その一言が、ふたりにとっての何よりの“ごほうび”なのです。
営業は週に一度だけ。
それでも、「その木曜日が待ち遠しい」と思ってもらえるように。
今日もふたりは、変わらない日常を、ていねいに積み重ねています。
まだ見ぬ明日へ——育てるのは、野菜だけじゃない
■ まだ見ぬ明日へ——育てるのは、野菜だけじゃない
まだ見ぬ明日へ——育てるのは、野菜だけじゃない
『まぁとカフェ』が歩きはじめたのは、つい最近のこと。
まだ道の途中。けれど、確かに芽吹きは始まっています。
営業日は木曜日だけ。
それでも「土日しか休めないんです」「また来たいんです」という声が届くたびに、ふたりの心はそっと動きます。
「いつかは、土曜日にも開けたいね」
「もっとたくさんの人に、この空気を届けたいね」
未来の形は、まだはっきりとは見えていません。
でも、それでいいのです。
大切なのは、少しずつでも“育てていく”ことだから。
告知はインスタグラムだけ。
なのに、いつの間にか口コミで人が集まり、笑顔がつながっていく。
そこには、「届けよう」とがんばりすぎなくても、自然と伝わっていくものがあるのかもしれません。
目標は、「満席のカフェ」ではなく、「心が満たされるカフェ」。
満ちるのは、お皿ではなく、気持ち。
そして、それを誰かにそっと分け合えるような空間。
『まぁとカフェ』がこれから育てていくのは、野菜だけではありません。
人と人とのつながり、やさしさ、思いやり——
そうしたものが、やがて大きな木のように根づき、枝を伸ばし、次の誰かの居場所になっていく。
そんな未来を、ふたりは静かに、でもしっかりと見つめています。
あなたの心に、そっと寄り添う場所——『まぁとカフェ』
■ あなたの心に、そっと寄り添う場所——『まぁとカフェ』
あなたの心に、そっと寄り添う場所——『まぁとカフェ』
日々の暮らしの中で、少し疲れてしまったとき。
理由もなく、誰かと話したくなったとき。
どこか遠くへ行きたいわけじゃないけれど、いつもと違う風を感じたいとき。
そんなときは、海風に導かれるまま、『まぁとカフェ』を訪れてみてください。
ここには、何かを強く主張するようなサービスも、派手な装飾もありません。
けれど、やさしく整えられた空間と、心を込めて作られた料理、そして静かに寄り添ってくれる“まなざし”があります。
「ただいま」と言いたくなる。
「また来るね」と素直に伝えたくなる。
そんな、あたたかい場所が、ここには確かに存在しています。
海辺の町に、週に一度だけ現れる、小さなカフェ。
それは、忙しない毎日のすき間に咲いた、小さな花のようなものかもしれません。
どうか、あなたの心がそっとほどける時間と出会えますように。
『まぁとカフェ』は、今日もやさしく扉を開けて、あなたを待っています。
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