成東(千葉県山武市)ストロベリー(苺)ロード(街道)
■ 成東(千葉県山武市)ストロベリー(苺)ロード(街道)
成東(千葉県山武市)ストロベリー(苺)ロード(街道)
都内から千葉に入り、東金有料道路、山武成東インターから車で10分程度走ると、成東いちご街道を中心に20以上のいちご狩り可能な観光農園が並んでいます。
国道126号沿いには、成東ストロベリーロードと古くから言われ、20近くのいちご農園があります。
ここは、各農園とも、栽培している いちご の品種が多く、食べ比べができると評判となっています。
東京近郊でもあり、気軽に立ち寄れると日帰りのお客様で込み合います。
そして、梶いちご園 さんは、126号沿いにならぶいちご園の終わりに近いので、いつも開園時は、比較的すいている可能性が高いのです。
ということで、朝一番にお邪魔して、ゆっくり味わって、感想を書きましたので参考にしてください。
ちなみに、この梶いちご園さんは、果実が大きめなので、本来の品種による比較が難しいので、その辺は他の文献でご確認ください。
さちのか(幸の香)
■ さちのか(幸の香)
さちのか(幸の香)
さちのか(幸の香)は、やや大きめの光沢のある円錐形で、よく苺のイラストで使われる形そのものです。
果皮は濃い赤色で光沢があり、果肉や中心部も淡いですが赤っぽくなっています。
※そういえば、食べかけも写真撮ればよかったと、今思う・・・
甘さと酸味のバランスがほどよく、ちょっぴり果実は硬めでしっかりしています。
ただ、濃すぎて黒っぽくなっているものは、酸味が負けているような気がしたので(食べる限界があるので)食べませんでした。どなたか真実を解明してください。
ちなみに、へたがきれいな緑色をしているのが、美味しかった(好きな味)です。
「さちのか」は、農林水産省野菜茶業試験場久留米支場で育成されたイチゴで、2000年に品種登録され、母親(種子親)は食味と香りがよい「とよのか」で、父親(花粉親)は果実が大きくて着色のよい「アイベリー」とのこと。
果実が硬めということで、お土産に持っていくのもよさそうですが、やはり、いちご狩りでの生食がいいですね。
果皮が赤、果肉も淡紅色なので、ジャムやピューレにすると綺麗な濃い色になりそうです。
さちのかはビタミンCが、他のイチゴに比べて多いらしく、栄養面でもメリットがあるようです。
新年早々、さちのか(幸の香)という名前から試食を始めたので、今年は、きっと幸せな1年になります。
星うらら
■ 星うらら
星うらら
品種登録が最近で、まだ世の中にあまり出回っていない新しい品種だそうです。
「ほしうらら」
見た目の赤色以外は、あまり際立った特徴は感じられませんでしたが、果皮は適度な堅さがあり内側は絶妙な歯ごたえで大きさも手ごろで、もう何度も一口で食べてしまい、この時点でお腹がやばい状態になりました。
コクがあり完熟の桃のような甘みとさわやか酸味がありました。
山梨県北杜市から望むことのできる満天の星空のように輝いてほしいという思いと、春先のうららかな季節にも力を発揮できる品種であることから「ほしうらら」と名付けました。
草勢の強い多収品種で、外観や食味に優れた大玉な果実です。
あきひめ(章姫)
■ あきひめ(章姫)
あきひめ(章姫)
章姫(あきひめ)の果実は、細長い円錐形をしていて、やや大きく、果肉は表面に近い部分が薄いピンクで、果心部分は白いのです。
果肉はやや柔らかくジューシーです。
酸味が少ないので、糖度以上に甘く感じるいちごとなっています。
味は良いのですが、柔らかすぎて、捥ぎにくいというか手に赤い果汁が付きやすいです。
ですから、お土産や流通に乗らない貴重さもあるように思えます。
春先に果実糖度・硬度の低下が顕著になるのでいちご屋さん泣かせという噂も聞きました。
そういう意味では、1月~2月の短期間で、直接の生食(苺狩り)でいただくことが最高の贅沢のように思えます。
ということで、保存については、表皮が柔らかく痛みやすいので、やめて食べてしまいましょう。
(注意が必要)
章姫(あきひめは、「久能早生」と「女峰」を交配して、静岡県の萩原章弘氏が育成したイチゴで、章姫の「章」は、育成者の名前にちなんでいるそうです。
「女峰」と比較して、果心の色が白であること、酸度が低いこと、成熟期が早い。
「久能早生」と比較して、果実の光沢が良いこと、果肉色が淡紅であること、果心の色が白である。
「章姫」は大きい割りに中心部の空洞は出来にくいらしいです。
紅ほっぺ
■ 紅ほっぺ
紅ほっぺ
ほっぺが落ちるようなおいしさの紅ほっぺ!
紅ほっぺは、やや大きめの長円錐形の果実で、つやのある鮮やかな紅色の果皮、中まで淡赤色に染まる果肉で、見た目も鮮やかで、熟した果実は香りも強く残ります。
熟したものは甘味が強く酸味もやや強めで、苺らしい甘酸っぱさを堪能できる品種です。
冒頭の「ほっぺが落ちるようなおいしさ」に加え、果皮が美しい紅色で果肉も中心まで赤くなることから、紅を加えて「紅ほっぺ」となったそうです。
選び方としては、果皮が鮮やかな紅色に着色していて、へた付近まで赤いものがおすすめです。
また香りがよいもの、短いものよりは長めのほうがよいと思います。
ちなみに、母親(種子親)は、章姫、父親(果粉親)は、さちのか です。
紅ほっぺ は、これら両親の優れた特性を受け継いでいると言われています。
1.「さちのか」や「章姫」よりも大果であるが、 大果と小果の果重の差が大きく、果重の均一性に 欠ける。
2.果実の長さは「章姫」より短く「女峰」よりやや長い長円錐形である。乱形果の形は塊状(ゴツゴツ果)であり、果房の第1果は縦溝が入り易い。
3.果皮色は鮮赤色で、「さちのか」に似ている。果 肉色は鮮紅色で、果心まで淡赤色を帯びる。
4.果実の光沢は良好で、果実の空洞は、大果であ ってもほとんどみられない特長がある。
5.適熟果の香りは優れ、これは、花粉親の「さ ちのか」(「さちのか」の香りは花粉親のアイベ リ-の由来とみられる)由来と考えられる。
6.食味は適度な酸度を有しているため、コクが あり、極めて良好である。
7.春先の糖度の低下は少なくどの時期でも 比較的安定している。糖度は「さちのか」並に 高く、酸度は「章姫」よりかなり高い。
8.果実の硬さは「さちのか」より軟らかいが、 「章姫」より硬く、「女峰」程度の硬さである。
9.「紅ほっぺ」の糖含量は高く、そのうちスクロース(蔗糖)含量が他品種と同様に最も高い。スクロース含量は「章姫」より高く、「とちおとめ」より低く、「さちのか」並であり、組成比率も「さちのか」に類似する。
10.酸含量は「さちのか」、「とちおとめ」並であり、組成比率は「さちのか」に類似する。
11.これらのことから、果実の内容成分は父親である「さちのか」に近似する。
おいCベリー
■ おいCベリー
おいCベリー
「ビタミンCを多く含む、おいしい いちご品種」から「おいCベリー」だって!?
ホント!?
「おいCベリー」は、ビタミンCが最も多い「さちのか」の1.3培、「とよのか」の約1.6倍含まれているそうです。抗酸化活性効果バツグンですね。
ここで言っちゃいますが、一番好きな苺の品種です。
特にヘタが反って逆立ち、ヘタ近くの果皮が赤さを通りこしたようなはち切れそうな模様になっている苺を見つけた時は最高の幸せを感じます。時期も今頃(1月~2月)だと思います。
食べた感じは、果肉にしっかりと歯触りがあり、それでいて固すぎず柔らかすぎず、ジューシーな甘さが広がり、バランスのとれた酸味が続くのですが、最後は甘さが勝って残ります。
黒いちご(真紅の美鈴)
■ 黒いちご(真紅の美鈴)
黒いちご(真紅の美鈴)
「真紅の美鈴(しんくのみすず)」は、その見た目の黒っぽさから、黒いちご と呼ばれています。
いちごは、熟して色が赤黒くなると過熟となり、果実が落ちてしまいます。
ところが、真紅の美鈴は黒みがかってからが食べ頃なので、知るまでは食べようと思いませんでした。
しかし、貴重性があり、買うと高額とのことで、苺狩りに来た時は、積極的に食べるようにしています。
濃い色は、なんとアントシアニンによるもので、その含有量は「ふさの香」の1.75倍、「とちおとめ」の3倍にもなるそうです。栄養面でも優れた特徴を兼ね備えていたのですね。
ちなみに、果皮だけでなく果肉の色も濃く、果実は円錐形で、そんなに大きく育ちません。
果皮は光沢のある濃紅色で、果肉は中まで濃い赤色に着色します。
香りも強く、糖度も高くて酸味があまりないので、コクというか、ほんのり独特な風味があります。
一般的には、甘いと感じるハズです。
未だ生産量が少なく、通常のスーパーなどでは、ほとんど出てないのでしょうか?
ただし、もともとの育成地千葉県は、意外と多くの農園で栽培しているようです。
ということで、私が苺狩りで真紅の美鈴を選ぶ場合は、全体が濃紅色に染まっていて、あまりに黒過ぎるものではなく、ほどよく色の濃いものを選んでいます。
また、へたが青く、果皮に光沢や張りを感じるものを選びます。
チーバーベリー、すずね、とちおとめ、などなど、たくさん食べたのですが、写真を撮るの忘れたので、次回、追記していきます。