『インドのお正月とバラエティに富んだインド料理』

『インドのお正月とバラエティに富んだインド料理』

こんにちは、juilletです。
マレーシアは多宗教国家です。7割近いマレー系マレー人はほぼイスラム教ですが、インド系マレー人の方はヒンドゥー教が多く、他にも仏教、キリスト教などがあるそうです。


マレーシアは多宗教国家

マレーシアは多宗教国家

マレーシアは多宗教国家

多宗教国家であるため、年中行事がさまざま行われます。

2月のチャイニーズニューイヤーから始まり、暦の都合で毎年日にちが変わりますが5月頃にはイスラム教最大のお祭りハリラヤ・プアサが行われました。
そしてこちらも毎年変わりますが10月〜11月にはヒンドゥー教のお祭りディパバリが行われるようです。インド人街の浮き足だった様子に、何かあるのかな?と調べたらわかりました。

ヒンドゥー教のお正月

ヒンドゥー教のお正月

ヒンドゥー教のお正月

ディパバリとは、ヒンドゥー教徒のお正月に当たり、別名、光の祭典と呼ばれているようです。
新調した服でお寺にお参りに行ったり、親戚や友人たちと集まり、食事やお茶を一緒にして過ごす日だそう。インド人街ではセールも行われるそうですよ。

ディパバリをお祝いするのに、特徴的な飾り付けがあります。
コラムという、床に描く砂絵アートです。使うのは色をつけたお米や砂、または花びら。

ショッピングモールで見つけたコラム。色をつけたお米で描かれている

ショッピングモールで見つけたコラム。色をつけたお米で描かれている

実際に外に出てみると、ありました!
マンションのエントランス、ショッピングモールの催事広場、出入り口のホールなどに、色鮮やかなコラムが。
インドのお祝いにはクジャクが象徴らしく、クジャクの絵やオブジェも多かったですね。
近づいてよく見ると、お米で作ってあるものが多かったです。
誰がどうやって作るのか?何時間かかるのか?など気になりますね。

孔雀のオブジェも。記念撮影をする人々もたくさんいます。

孔雀のオブジェも。記念撮影をする人々もたくさんいます。

ナンだけじゃない生地ものの魅力

ナンだけじゃない生地ものの魅力

ナンだけじゃない生地ものの魅力

さて、ディパバリが近づき、毎晩爆竹や花火の音で賑やかですが、マレーシアにはインド系マレー人の方が住んでいて、インド料理を食べられるお店も数多くあります。

ママックと呼ばれる、気軽な食堂では南インド料理。
高級感あるレストランでは北インド料理が食べられるのが基本のようですが、実際は北インド料理のお店にも南インド料理を置いてあることも多い気がします。

バターチキンカレーやナンといった日本でお馴染みのカレーは、北インド料理にあたります。
ナンは日本人には馴染みが深いですが、これは高級品らしくレストランでも夜のみのメニューになっていることもしばしば。ランチタイムに頼んでも、今はない、とよく言われます。
また、みなさんが想像するであろう、長細い独特な形のナンを未だ、マレーシアで見たことがありません。
大概、ナンを注文しても、丸い形で出てきます。

ロティ・チャナイ。 カレーソースがついてくる。

ロティ・チャナイ。 カレーソースがついてくる。

メニューにはナン以外にも、たくさんの生地ものがあります。
私のお気に入りはロティ・チャナイ。
薄く伸ばした生地を鉄板の上で折りたたみながら焼いていきます。
そのため、生地には層ができ、パリパリ感ともちもち感を味わえます。
こちらにほぼソースだけのカレーが1〜3種ほど添えられ、つけながらいただきます。
これは朝ご飯の定番らしく、お店によってはランチ時にはもう終わり、という場合もあります。
薄く見えてもけっこうお腹にたまり、これも2〜5RM(¥60〜150)ほどと、びっくり価格!ぜひ、マレーシアに来たら食べてほしい1品です。他に、カレーと合わせて食べるのには、パラタやチャパティなどもあります。

チャパティ。 生地もを頼むと、大概カレーソースが2〜3種添えられる

チャパティ。 生地もを頼むと、大概カレーソースが2〜3種添えられる

小麦粉ではなく、豆の粉で作ったクレープのような、ドーサも必食!
うすーい生地はサクサクで香ばしく、中にスパイスで味付けしたポテトが入っているものなど、本当に美味しいですし、日本人には馴染む味だと思います。
手軽なランチにおすすめ。
ぜひ焼き立てをお店で召し上がって見てください。

豆の粉で作ったドーサ。香ばしく、サクサクで日本人うけしそうな味です

豆の粉で作ったドーサ。香ばしく、サクサクで日本人うけしそうな味です

生地ものもおいしいですが、お米も美味!インド料理ではバスマティ米という長細いインディカ米を使います。
インディカ米といえば、日本ではタイ米が有名ですが、バスマティ米はタイ米よりさらに長く、細く、とっても繊細なお米です。
世界中で食べられているインディカ米の中でも高級なものだそう。
バスマティ米はスチームライスや、蒸した後に炒めたスパイスライス。
肉や野菜とスパイスを炊き込んだビリヤニなど、さまざまに調理されます。

レストランで観察していると、皆さんお米をたくさん食べてる!
バスマティ米は実際糖質も少ないようですが、お米というよりお野菜のような感覚かもしれません。
お店によっては、銘々皿がわりにバナナリーフが出てくるのですが、これが雰囲気出ていいですね。
そして、そのバナナリーフにお米、カレー、おかずなどを取り分け、右手の指先で混ぜながら、ぱくっと上手に食べる姿が見られます。

ギーというバターで炒めたギーライス。スパイス、レーズン、カシューナッツなどが入っている

ギーというバターで炒めたギーライス。スパイス、レーズン、カシューナッツなどが入っている

インド料理のマナーに挑戦!

インド料理のマナーに挑戦!

インド料理のマナーに挑戦!

マレー系マレー人の方も、ナシレマなどを手で食べているのをよく見かけます。
日本でもお寿司やおにぎりを手で食べることもありますよね。
インド料理店では圧倒的にインド系マレー人の姿が多いですが、もちろん右手で食べてる人が多いです。

中には、インド人に見える方もスプーンやフォークを使っているのも見かけますが。
インド料理のマナーでは両の肘をテーブルにつき、右の指先で食べ物をとって口に運ぶのが正しい食べ方のようです。
左手は、まったく使わない訳ではなく、逆に大皿から自分の分を取り分けるのは左手。右手でとったものは、残りがその人の食べ残し、という概念になってしまうそうで、取り分ける時は気をつけたいですね。
右手は指先だけを使い、手のひら、指の根本まで汚れるのはマナー違反らしいです。

数種のカレー、おかず、ご飯のセットメニュー。バナナリーフの上にご飯をのせて、カレーと混ぜていただく

数種のカレー、おかず、ご飯のセットメニュー。バナナリーフの上にご飯をのせて、カレーと混ぜていただく

何度かインド料理店に通っているうちに、私も少しずつ、右手で食べることに挑戦してみました。
今までは全くやったことがなかったのですが、意外にも初めからスムーズに食べることができました。
そして、何度か繰り返したある日のこと。急に「あ!手で食べると美味しい!」と思う瞬間がありました。
表現が難しいですが、実際の食べ物の温かさの他にも、作ってくれた方の温かさ、のようなものを感じたのです。
インド人は、手で食べることで、五感で味わえる、と言うそうですが、わかる気がしました。私はそれ以来、手で食べることに病みつきです!

右手の指先で、カレーとご飯を混ぜて、食べてみてください。病みつきのおいしさ!

右手の指先で、カレーとご飯を混ぜて、食べてみてください。病みつきのおいしさ!




この記事のライター

2022年4月より、マレーシアに移住。食のプロが、マレーシアの食文化を中心に、リアルなマレーシアの魅力を御紹介していきます。

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