音楽の心理的効果を利用した健康法・・・「音楽療法」(ミュージックセラピー)
■ 音楽の心理的効果を利用した健康法・・・「音楽療法」(ミュージックセラピー)
音楽の心理的効果を利用した健康法・・・「音楽療法」(ミュージックセラピー)
梅雨に入り、「気分はちょっとダウン気味・・・」。
もしかしたら、そんな方が多いかもしれませんね。
日照時間と、幸せホルモン=セロトニンの分泌には相関がありますから、どうしても気分が落ち気味になりやすいようです。
でも、梅雨空に負けないように、自分でできる「音楽療法」を試してみてください!
さて、音楽を聴いて、気分が高揚したり、落ち着いたり、スッキリしたり・・・というご経験は、あなたもおありだと思います。
ドラマの感動的なシーンで、BGMが聴こえてきた瞬間に、こらえていた涙があふれ出してきた・・・なんて覚えはありませんか?
(↑ 絶対ありますよね~。アレには抵抗しようがありません! 笑)
物凄く腹を立てていたはずなのに、好きな曲を聴いているうちに、スッと怒りが収まってしまったとか・・・。(< 楽になれて、ラッキーです!)
このような、音楽がもつ心理的な影響力を生かして、心身の健康を図ることを「音楽療法(ミュージックセラピー)」と言います。
昨今、医療や福祉の現場などで、活用されるようになってきています。
今日は、そんな「音楽」による「心癒し」「心ケア」のお話です。
音楽好きの方も、それほどでも・・・という方も、耳より情報満載ですゾ!
こんな気分の時には、こんな曲を!
■ こんな気分の時には、こんな曲を!
こんな気分の時には、こんな曲を!
音楽療法の研究が進み、「こんな気分の時には、こんな曲を!」というのが、研究成果としてかなり上がってきています。
たとえば・・・。
朝の目覚めの時は、モーツァルトやヨハン・シュトラウスのような、明るくて軽やかな音楽が、気分を爽やかに盛り上げてくれます。
小中学校の朝掃除タイムのBGMに、利用されていたりしますね。
(↑ もしかして、あなたの職場でも?)
眠れない時などは、子守唄に代表されるような、穏やかでゆったりとしたテンポの曲が、気分を静めて、自然に眠気を誘ってくれます。
ゆったりテンポと、穏やかなメロディラインがポイントですね。
また、イライラしている時は、激しいテンポの曲を聴くことで、ストレス発散になり、気分をスッキリさせてくれます。
(スラッシュメタルとか、そのあたりでしょうか?)
縦揺れ系の曲で、自然に身体が動いてしまうような感じがオススメです。
一緒にシャウトしたり、手を振り上げたりすると、さらに効果アップです!
そして、ここからが特に重要です!
気分が落ち込んだ時ですが、気分を明るくしようと、無理ににぎやかな音楽を聴くことは、逆効果になりがちです。
(かえって消耗して、グッタリしてしまうことが多いのです)
むしろ、「静かな哀調が漂う音楽」の方が、適しています。
(↑ ここ、本日の最重要ポイントです!)
「同質の原則」と言うのですが、その時の気分と同質の音楽を聴くことが、抑え込んでいた感情の解放につながり、そのため、聴いているうちに気持ちが楽になってくると言われています。
まずは、今の気分と“同質”の音楽を!
■ まずは、今の気分と“同質”の音楽を!
まずは、今の気分と“同質”の音楽を!
気分が落ち込んだ時は、まずは「静かな哀調が漂う音楽」を選ぶようにしてください。
「明るい曲を聴いて明るくなろう!」と、頑張ろうとなさる方が多いのですが、まずは同質の音楽からです!
そして、気分が落ち着き、落ち込みが軽くなってきたら、それに合わせて徐々に徐々に明るい感じの曲に変えていきましょう。
これが、音楽療法の最重要ポイントです!
是非とも、覚えておいてくださいね。
あらかじめ、それぞれの気分に合ったお気に入りのマイ・アルバムやマイ・ソングを用意しておくと、安心ですね。
「同質の原則」を踏まえた上で、その時の気分にぴったりの音楽を選んで、上手に音楽で癒されてください!
ご自分で探すのが難しかったら、『音楽好きの人』に「こんな雰囲気で、良い曲知ってる?」と訊いてみてください。
音楽好きの人は音楽伝道師を自任していますから(笑)、はりきってたくさん教えてくれますよ。CDを貸してくれるかも・・・。
色々聴いて、各気分にぴったりの曲をストックしておきましょう。
もし、万が一、静かな哀調漂う音楽でも、「聴いていて辛い」と感じたら、その時は無理をしてはいけません。
すぐに止めて、休みましょう。
心のエネルギーが低下している状態の時に、「音楽が辛くて聴けない」症状が出ることがあります。
そんな時は、休養、特に、睡眠を取ることですね。
しっかり睡眠を取っても回復しない時は、安心のためにも一度、専門家にご相談ください。
心のトゲを抜く必要があるのかもしれません。
元気な時は「同質の原則」を踏まえて、その時の気分にぴったりの曲を選んで、上手に音楽で癒されましょう!
音楽のパワーを上手に利用して、いつも心に余裕のある状態で、爽やかにいきましょう!
【こころの栄養】