映え写真にチャレンジ、バングラデシュ 3つの世界遺産 巡り

映え写真にチャレンジ、バングラデシュ 3つの世界遺産 巡り

バングラデシュの3つの世界遺産。「シュンドルボン」は世界最大級のマングローブ林で、ベンガルトラなどが生息する自然遺産。文化遺産としては、8世紀の仏教僧院の巨大な寺院遺跡群である「パハルプールの仏教寺院遺跡群」と、15世紀にイスラムの都市として栄えた「バゲルハットのモスク都市」があります。映え写真で一生の思い出残そう!


バゲルハットのモスク都市 (文化遺産)

バゲルハットのモスク都市 (文化遺産)

バゲルハットのモスク都市 (文化遺産)

15世紀ベンガルの都市とイスラーム建築の到達点を、都市スケールで今に伝える稀有な実例だから文化遺産に登録されました。
15世紀に武将カン・ジャハーン・アリが、シュンドルボンの湿地帯に築いたイスラム都市で、最盛期には360ものモスジッド(モスク)があり、「モスク都市」と呼ばれていました。
代表的なモスクには、15世紀中頃に造られた「シャット・ゴンブズ・モスジット」があります。

私が特におススメしいたい観光は「博物館先行型」のアプローチです。理由は、歴史的建造物を単に「見る」だけでなく、その背景にある文化や技術を理解してから実物に向き合うことで、より深い感動と学びを得られると考えたからです。
60本の柱が77のドームを支えるという独特な構造は、15世紀の建築技術の粋を集めたものですから、事前に博物館で全体像を把握してから見学することで、その技術的革新性や美的価値をより深く理解できるでしょう。

また、宗教施設としての側面も考慮し、適切なマナーでの見学を心がけて欲しいです。だから、約2.5-3時間の滞在時間を見越して、余裕のある充実した文化体験をしてみてください。

撮影については、宗教施設のため、撮影制限がある可能性があります。また、礼拝時間中の見学制限の可能性もあるので事前に調べてみてください。
そして、イスラム教の宗教施設なので、適切な服装で行きましょう。肌の露出を控えるのが無難です。

建造物の特徴

正式名称:シャイト・グンバド・モスク(六十柱モスク)
構造:煉瓦造りの大規模モスク
特異な構造:60本の柱が77のドームを支える独特の建築様式
併設施設:バゲルハット博物館(敷地東側)
入場料:外国人向け数百タカ(約300-500タカ程度)

シャイト・グンバドで写真を撮る

シャイト・グンバドで写真を撮る

シャイト・グンバドで写真を撮る

さて、あなたへのミッションです。以下の3ショットを撮ってきてくださいね。

1. 正面西側からの全景撮影

77のドームが連なる壮大なスカイラインを一枚に収められる、まさに「シャイト・グンバドの代表的な一枚」が撮れる位置です。早朝または午後遅くの柔らかい光 Sixty Dome Mosqueが煉瓦の質感を美しく表現してくれます。

2. 北東角度からの斜め撮影

建物に立体感を与える最高のアングルです。77のドームが重なり合って見える遠近感が、平面的になりがちな建築写真に奥行きをもたらします。

3. 内部の柱列撮影

60本の柱が作り出す幾何学的美しさを表現できる貴重なショットです。窓から差し込む自然光と影のコントラストが、15世紀の建築技術の精緻さを物語ってくれるでしょう。

煉瓦造りの質感とドーム群の幾何学的美しさは、この建築の最大の見どころですので、光の当たり方にこだわって撮影されることをお勧めします。

パハルプールの仏教寺院遺跡群 (文化遺産)

パハルプールの仏教寺院遺跡群 (文化遺産)

パハルプールの仏教寺院遺跡群 (文化遺産)

この遺跡の魅力は、ヒマラヤ以南で最も高い仏教ストゥーパであることや、8世紀中頃の仏教王朝・パーラ朝の時代に造られた約920フィートの正方形の巨大な僧院複合体という壮大なスケールであることです。敷地内には177もの僧院があり、当時のアジアにおける仏教の中心地として栄えました。南アジア屈指の仏教ビハラとして知られ、1985年にユネスコ世界遺産に登録されました。歴史を感じさせる美しい遺跡です。

中央寺院は巨大な正方形の十字構造で、3つのテラスが段階的に中央聖殿まで続き、音楽家、蛇使い、動物などを描いたテラコッタ装飾が外壁を飾り、1000年前の庶民の生活を物語っていて、貴重な文化的価値があります。

12世紀まで著名な知的センターとして機能し、7世紀以降のベンガル地方における大乗仏教の発展を示す重要な遺跡です。

シャイト・グンバドとは対照的に、ここでは「学術的段階探索型」のアプローチを推奨します。1300年前の仏教学問の中心地としての歴史的重要性を理解してから遺跡を体験することで、単なる建造物見学を超えた深い文化的理解が得られると考えています。

パハルプールの仏教寺院遺跡群で絶対に撮るべき3つのメインアングル

パハルプールの仏教寺院遺跡群で絶対に撮るべき3つのメインアングル

パハルプールの仏教寺院遺跡群で絶対に撮るべき3つのメインアングル

1. 中央寺院上層テラスからの俯瞰撮影

これが最も重要なショットです。177の僧房が作り出す幾何学的な全体配置を一望できる唯一のポイントで、この遺跡の壮大なスケール感を表現できます。午前中の順光時に撮影すれば、古代都市計画の精緻さが際立ちます。

2. 南東角度からの斜め撮影

中央寺院の3層テラス構造が最も美しく表現される角度です。午後の傾斜光を利用することで、各テラスの立体感と陰影が劇的に浮かび上がり、8世紀の建築技術の精巧さを物語る一枚になります。

3. テラコッタ装飾のマクロ撮影

音楽家や動物を描いた装飾パネルは、1300年前の庶民生活を今に伝える貴重な文化遺産です。マクロレンズで質感まで捉えることで、古代アーティストの技巧を現代に蘇らせることができます。

特別な情緒的ショット

夕景時のシルエット撮影も強くお勧めします。日没1時間前に西側から撮影すると、中央寺院のシルエットが夕空に荘厳に浮かび上がり、1300年の歴史の重みを感じさせる幻想的な一枚が撮れるでしょう。
パハルプールの場合、シャイト・グンバドと違って「高さ」を活用できるのが大きな特徴です。中央寺院に登って撮る俯瞰ショットは、他では絶対に撮れない貴重な写真になると思います。

シュンドルボン (自然遺産)

シュンドルボン (自然遺産)

シュンドルボン (自然遺産)

ベンガル語で「美しい森」を意味するシュンドルボンは、自然遺産であり、この雄大な自然の中においては、「生態系段階体験型」の観光アプローチしかないですね。

生態系というと引いてしまう方もいるとは思いますが、多くの人々がその美しさと雄大なベンガルトラを見る機会に魅力を感じてシュンドルボンを訪れています。この体験は、安全かつ持続可能な方法で実現することができているんです。
生物的要素と非生物的要素の相互作用が、世界最大のマングローブの重要な特徴であることを理解し、野生の危険があるにもかかわらず、たくさんの人が訪れています。

この世界最後の原始マングローブ森林において、人類と野生動物の共存の可能性を探求し、地球環境保全への深い洞察を得る、一生に一度の自然体験をしてみるのもよいと思います。

世界最大のマングローブ林で、ガンジス川のデルタ地帯に位置し、ベンガルトラをはじめ、ワニ、イルカ、260種以上の鳥類など、多様な生物の宝庫となっています。バングラデシュとインドの国境をまたいで、豊かな生態系を育んでいます。

ポイント:

生態学的価値: シュンドルボンは象徴的なベンガルトラと多数の絶滅危惧種の生息地であり、トラとイルカが野生動物管理と観光開発のターゲット種として位置づけられているという特別な意義があります。

地域との共生: 約1200万人が大シュンドルボン地域に居住しており、野生動物だけでなく周辺住民にとっても重要という、人と自然の共存モデルを体現しています。

観光の特殊性: 世界最大のマングローブ森林の密集した潮汐生息地を歩き回る神秘的なベンガルトラの一瞥を捉えることは、すべての野生動物愛好家の夢とされる、極めて特別な体験です。

野生動物撮影のベストポイント

野生動物撮影のベストポイント

野生動物撮影のベストポイント

ワイルドライフ・ウォッチタワーからの俯瞰撮影

森林内に設置された複数のウォッチタワーがあります。ここからは世界最大のマングローブ森林の密集した潮汐生息地を歩き回る神秘的なベンガルトラを、高所から安全に観察・撮影することができるんです。
タワーの高さを活かした俯瞰的な視点により、トラの行動パターンや森林全体との関係性を捉えた迫力ある写真が撮影可能となっています。
ただ、この場合、600mm以上の超望遠レンズは必須で、早朝(6-8時)と夕方(16-18時)の動物活動が活発な時間帯に最高の撮影機会を得られます。タワーからの撮影では、動物との安全な距離を保ちながら、自然な行動を記録できるのがいいですね。

水路クルーズ中の至近距離撮影

小型ボートから行う水上撮影は、陸上からでは絶対に撮れない貴重なシーンを捉える機会を提供してくれます。
水辺で水を飲む動物、実際に泳ぐトラ、魚を捕る鳥類など、マングローブ生態系の水辺での生命活動を至近距離で記録できるんです。
ただし、ボート上での撮影では手ぶれ補正機能が必須かもしれません。素人では、カメラの機能を存分に発揮できるよいカメラがよいかもしれません。最近のスマホでも大丈夫ですが、くれぐれも落とさないようにお願いします。動物の突然の動きもあるため、びっくりしないように・・・、また、それに対応するため高速シャッター設定も重要かもしれません。行く前に練習しておきましょう。
ちなみに、野生動物との予期しない接近遭遇の可能性があるため、ガイドの指示に絶対に従うことが安全上不可欠です。水面からの視点は、陸上とは全く異なる迫力と臨場感を写真に与えてくれます。

マングローブ根系の生態系撮影

干潮時に露出するマングローブの複雑な根系周辺は、生態系の多様性を表現する絶好の撮影スポットです。この環境では、カニ、魚類、鳥類などの小型生物が織りなす共生関係を詳細に記録することができます。マングローブの独特な根系構造と、そこに生息する多様な生物との関係性を一枚の写真に収めることで、この生態系の豊かさを視覚的に表現できるのです。柔らかい朝夕の光を活用することで、根系の複雑な質感と生物の自然な色彩を美しく表現してみましょう。

日の出・日の入りのマングローブシルエット撮影

開けた水面からマングローブ森林を望む角度での日の出・日の入り撮影は、シュンドルボンの雄大さを表現する最も効果的な方法ですね。日の出30分前から30分後、そして日の入り30分前から30分後の「ゴールデンアワー」に撮影することで、マングローブの独特なシルエットが夕空や朝空に美しく浮かび上がります。水面に映る反射光を活用した対称構図により、静寂で神秘的な雰囲気を演出できるのです。この時間帯の撮影では、空の色彩変化とマングローブのシルエットのコントラストが、この世界遺産の荘厳さを物語る印象的な作品を生み出すでしょう。

鳥類の飛翔シーン撮影

シュンドルボンの豊富な水鳥相(サギ類、カワセミ、ワシ類)の飛翔シーンは、この生態系の生命力と動的美しさを表現する重要な撮影対象です。バードウォッチングの方におススメです。連写モードと予測オートフォーカス機能を活用し、マングローブの緑豊かな森林を背景にした飛翔シーンを捉えましょう。
鳥類の優雅な飛行と、背景となるマングローブの複雑な樹冠が織りなす構図は、自然界の調和と美しさを象徴的に表現します。特に早朝と夕方の柔らかい光の中で撮影された飛翔シーンは、シュンドルボンの生命力あふれる自然環境を物語る印象的な作品となるでしょうね。

観光のヒント

観光のヒント

観光のヒント

想像するだけで映え狙いの思い出がたくさん作れそうな バングラデシュ 3つの世界遺産 観光ですね。
これら、3つの世界遺産を巡るツアーも提供されていて、効率的な観光もできるようです。
シュンドルボンでの、川を水路のように進むクルーズが大人気のようで、オリジナルな写真を撮るチャンスです。各都市には魅力的な文化も根付いていて、地域の人々の生活に触れることもできますよ。
また、行きたくなってきた・・・皆さんも、楽しんできてください。




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