身体障害者・知的障害者・精神障害者・児童(障害児)たちの就業支援を行っているNPO法人「自立センターむく」さんを訪ねました。
「むく」畑は、いくつかあり、障害を持つ方々が野菜を育てています。
まず最初は、「ジョブアンティ」施設の前にある「じょぶのうえん」です。
都会ということもあり、狭い。しかし、小型のハウスが2つあり、大根などを育てていました。
「ジョブアンティ」という施設の名前の由来は、仕事(JOB)+安定です。
そして、ハウスとハウス、ハウスと塀の間を利用し、さらに畑を広げようと頑張っている職員さんをパチリ盗み撮り。
さすが、都内の畑では創意工夫していますね~。
都内では、このような狭い畑がチラホラ存在しています。
そのような畑をもっと借りたいそうですが、法制度の解釈に差異があり、地主はOKなのに、親戚がNG出し、高額な買い取りならOKという状況らしいです。
地主は、無理やり畑として使用しているフリをし、税制や相続の問題を先送りするしかない現状、何かよい方法はないものでしょうか!?
施設の後ろにまわると、”めだか”も育てていました。笑。
なんで!?
と思いましたが、定期的に行っているイベントで、”めだか”すくいを行っているそうです。
子供たちが楽しみにしていると聞き、自分も遠い昔に、田舎で楽しんだ記憶がよみがえりました。
このような都会の一角で、野菜を育て、めだかを育て、小さな自然の営みに触れながら、学び、仕事する環境に癒されました。
ちょうど販売所では、小松菜やきくらげなどが販売されていましたが、にらやキュウリなど多種類を栽培しているようです。
譲り受けたという配送車も、もともとの企業様の名前も残しながらのペイントも「むく」さんらしく、温かみを感じました。
フラワーたんぽぽ車!風まかせで、どこへでも移動してしまいそう。
畑の真ん中に、ちょうど耕運機で耕した後、これから何を植えるか検討中でした。
きゅうり?など声が聞こえましたが、市場のニーズや成長した後の畑のイメージをしながら考えるのも楽しみのひとつですね。
さて、ずっと気になっていた2棟のハウスへ潜入・・・・
こちらでは、「きくらげ」と「しいたけ」を栽培中でした。
この2種類を栽培すると年間を通して収穫できるんです。
そう、”しいたけ”の旬の時期は3~5月と9~11月、”キクラゲ”は6月~9月にかけて採れるため、乾燥品含め、年間を通して販売可能となります。
”しいたけ”は、天日干しによりビタミンDの含有率が、生のときの10倍にも増えます。
また、乾燥過程で、香りやうまみの成分(グアニル酸)により生にはない味わいがでます。
ビタミンDは、歯や骨を丈夫にするだけでなく、脳神経の発育にも欠かせない物質です。
成長期のお子さんには、毎日”しいたけ”を食べさせてあげたいものです。
ビタミンDが不足すると、神経がイライラしたり、やる気がなくなったりしがちです。
その点、しいたけを常食していれば、神経を鎮静させることができ、精神が安定します。
”キクラゲ”も、ビタミンDがトップクラスで、骨を健康に保つ効能があります。
食物繊維も豊富で、腸を整え糖尿病の予防にもなります。
そして食物繊維。腸を整える効能、糖尿病の予防、インスリンの分泌を抑えるなどの効果があります。
鉄分、カリウムも豊富にあり、酸素の供給、血圧の上昇を抑えます。
小さい畑を一周したところで、フィナーレ♪
秋空の太陽の光を浴びながら一斉にシャワーも浴びた”ブルーベリー”が輝き始めました。
シーズンは、終わっているにもかかわらず、次のシーズンに向けた威勢のある力強さを感じます。
「東京農業も捨てたもんじゃないな!?」という言葉が頭の中に、一瞬よぎりました。
東京農業、あまり聞きなれない言葉を感じた背景には、さまざまな知恵と創意工夫を駆使した畑作りがありました。
しいたけ、きくらげの菌床の置き方、使用済菌床の循環たい肥つくりや、気温や浸水の日誌記帳など、緩そうで、規則正しいルーチンワークが確立されていました。
何といっても、狭いながらも、野菜を見ているだけで、癒される植え方が、素敵です。
東京農業、狭い土地での畑のあり方・・・
ハウス間を利用した棚畑、屋根や壁を利用した畑など、新しい農業の兆しを「むく畑」に見たような気がしました。
そうか!? もしかしたら、新しい農業のヒントが、ここに隠されているのかも。。。。。
恋する農園トミーファームは、本物の野菜がもらえるリアル連動野菜育成ゲームです。この野菜を栽培している農家さんをご紹介しています。