千葉県の最南端 !! 太陽の恵みを贅沢に受けた野菜を育てる「南房総太陽農園」さんを取材してきました。

千葉県の最南端 !! 太陽の恵みを贅沢に受けた野菜を育てる「南房総太陽農園」さんを取材してきました。

色とりどりの花畑、蒼い海、四季を通じて素敵な気分を味わえる南房総!
この大自然の恩恵を”ぎゅっと詰めた野菜”を育てる「南房総太陽農園」堀尾さんにお話しを伺いました。


南房総太陽農園

南房総太陽農園

南房総太陽農園

東京圏から1時間ちょっとで行ける 自然の宝庫、食の宝庫、南房総。
この南房総市は、市内に8つの 「道の駅」 をもつ場所として、 2012年『道の駅の数日本一』に輝きました。最近は、道の駅巡りで、訪れずれる人も多いとか!?
そして、南房総太陽農園は、最南端の海まで、歩いて10分もかからない場所にありました。

南房総の道の駅をぐるっと周ってみよう♪

https://colors-style.com/articles/128

南房総だけで道の駅は14カ所あります。 それぞれの道の駅でイベントもやっていますのでお出かけ前はチェックしていこう!!

訪問した日は、台風が猛威をふるった後の9月中旬です。
第一声が「撮れる野菜、何もないですよ。」
そして、畑の周りを見渡していると・・・
第二声が「南海トラフがきたら津波に・・・」とジョーク交じりに発せられ、私は「本当に怖いな!?」と素直に感じるくらい本当に海が近いのでした。

南房総太陽農園では農薬・化学肥料を使わず発酵微生物を取り入れた栽培をしています。このように育った野菜は、虫や病気に負けず、美味く、大きさ、形とも立派なものになります。

南房総太陽農園 野菜

南房総太陽農園 野菜

南房総太陽農園 野菜

到着から、ずっと気になっていたのが、海が近いことで影響するであろう塩分です。
しかし、海岸は岩場が多く、塩の影響は考えるほどではないとのことで安心しました。
ただし、台風が発生した時に運ばれる塩分には、青物に多い軟弱野菜系に影響がでます。
「なす」は塩水に弱いから影響がでてしまうそうです。

逆にストレスを与えると甘くなるトマトは、よいかも~と、勝手に考えていました。

すると、ここでは、トマト、きゅうりが、得意な土地で、玉ねぎなどは、甘くて人気があるとのことでした。やはり「トマト」か!?と一人ほくそ笑む。

その他、大根、きゃべつ、レタス、しょうが、さといも、じゃがいも、カリフラワーなどを栽培し、根菜の方があっている土地でした。


放棄地が多い南房総は、就農を始めるのはうってつけ?と思えましたが、土地の面積の一枚一枚が大きくなく、米も栽培できるように農地改善しているので、土手タイプの土地で、非常にやり難いようです。ということで米はやっていないそうです。

軽トラは必須で、点在する土地への移動や乗り入れも大変なのだと言う。

南房総太陽農園 お客様の声

南房総太陽農園 お客様の声

南房総太陽農園 お客様の声

堀尾さんは、野菜を小さく栽培することを心がけていました。
最初「えっ!?」と思ったのですが、理由を聞いて納得です。

お客さんの家庭は、小家族やお年寄りなども多く「こんなに食べきれない」「かぼちゃを切るのに大きな力が必要だよ」「いらない野菜もセットに入っている?」などなど、様々な意見を得たのです。

このお客様の声を得るために、市場(お客さま)は、自分の伝手、自分で開拓し、自分の手で運んでいるのだとか!

「送料を払ってもらうのは忍びないし、持参すれば、その場で選んでいただけるので、お客さまと直接話ができることが、次の栽培種や方法の参考になる」とのことでした。

私も本当に素晴らしい取り組みだと思いました。

・お客様と直接話し お客様の状況がわかる。
・作り手が見えるので安心感を与えられる。
・ひとつひとつの野菜の説明ができる。
・お客様と一緒に野菜を作ることになる。
・お客様の知り合いを紹介してもらえる。

こういうのが行商というのでしょうが、実は、本当の農家のやり方なのかもしれませんね。

南房総太陽農園 農業研修・農業体験

南房総太陽農園 農業研修・農業体験

南房総太陽農園 農業研修・農業体験

南房総太陽農園の事務所に戻り”ビックリ”したことがあります。
なんと!2部屋の宿泊施設がありました。3名+5名程度、計8名が泊まれます。
これで、長期農業研修も可能なんですね。

実際、多く行われているのは、日帰りや短期の研修でした。事実上は、体験農園なのでしょう。
参加者からは、いつも楽しいと言ってもらえるから嬉しい半面、ほとんどが3時間でギブアップ?だとか。本音を言うと「ちゃんと作業を体験してほしい。」なんですね。これ代弁です。

でも、犬を連れて遊びに来たりする方もいて、まずは農業を楽しく知ることかな?と苦笑いしていました。

体験(研修)農園のお米については、5月に田植え、6月、7月、8月が草取り、水があるときは「じゃぶじゃぶ」楽しみ、9月に稲刈りができます。
お米など、重いものは、掘尾さんが直接運んでくれるんですって!。

今後もいろいろ考えているらしく、8月のお盆過ぎあたりにトマト狩り、玉ねぎ掘り、じゃがいも堀りなどを計画中です。
採れたて野菜を取り入れたバーベキューなどで、安全で美味しい野菜を知ってもらいたい。
そして、野菜のお土産なども持たせて、近所にくばれるようにしてあげたいと張り切っていました。
楽しそうです。機会があれば、ぜひ、参加したいです。

宿泊施設の裏にも広いスペースがあり、今後は、棚には「ぶどう」、「鶏を飼い、たまごをとり、鶏を絞めて捌くぅ・・・ぉおお~怖い。

今後の南房総太陽農園

今後の南房総太陽農園

今後の南房総太陽農園

今後の話にもなり、生産物に付加価値をつける「ブランド化」についてのお考えを聞きました。
すると、今は、土日は、祭りやイベントで忙しい。。
配達も自分で行っているので忙しい。
ブランド化は地域を巻き込まなければならないので、まずは自分だけで頑張っていきたいと、現状の忙しさを楽しそうに話をしてくれました。

全てが人と人でつながり、野菜は、その出会いを演出してくれるんですよ。
と、その笑顔が印象的でした。

私も、心の中で、このような出会いに感謝し「ありがとう」と、野菜に一礼しました。

取材が終わり、歩いて行ける海に寄ってみました。
千葉の最南端! その海をぼーっと眺めていました。
すると「ここは温暖であるため、遅く種付け可能な野菜も多く、産地リレーの対象になれる」と言っていたことを思い出しました。

無農薬で美味しい野菜をつくるために頑張っている小さな農家さん。
小さな農家が集まり、同品種の「産地リレー」や、多品種の「産地集合」などが出来れば、通年、消費者に同じ野菜を、また、各地の旬な野菜を届けることが出来ます。
それには、流通など多くの課題がありますが、多くの方々と一緒に楽しく問題解決を考えていければと思っています。

「恋する農園トミーファーム」(ラブとみ)は、有機栽培、自然農法などで大地を守り、安全で美味しい栽培を頑張っている農家さんを応援しています。これからも日本全国の農家さんを紹介していきます。


この記事のライター

恋する農園トミーファームは、本物の野菜がもらえるリアル連動野菜育成ゲームです。この野菜を栽培している農家さんをご紹介しています。

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