海から里山まで自然が広がる山武市。海岸では、打ち寄せる波と広い砂浜で夕暮れには美しい夕日が海原を染めます。海岸沿いの松林を一歩入れば、松葉の香りに包まれ、野鳥のさえずりが聞こえてきます。田んぼや畑の広がる里では、夏の夜にホタルが光を踊らせます。生きものと自然の風景が調和している状態こそが、生物多様性の恵みです。
夏の夜、静かな水辺でふわりと舞うホタルの光。それはまるで小さな灯火が、自然からのメッセージを届けてくれるかのようです。ホタルは、その幻想的な光と短い生命のはかなさから、古くから人々に愛されてきました。しかし、ホタルが飛び交う美しい里山や水辺も、年々失われつつあります。本記事でさんむ ホタル観賞と環境保全を伝えたい。