都心に”農村”?!注目の新スポット「東京農村」潜入レポ!

都心に”農村”?!注目の新スポット「東京農村」潜入レポ!

赤坂見附駅から徒歩数分。そんな都内一等地の真ん中に、突如現れた5階建ての”農村”。今回、そのベールに包まれ・・てはいませんが(笑)、オープン間もないこの時期に訪れることができましたので、その実態に迫ります!


都会の真ん中に突如現れたビルの名は・・

日本の政治の中心地・永田町にもほど近く、高級料亭が軒を連ねる赤坂。
その都心の中でも都心に、2018年6月、突如として風変わりな名前の建物が出現しました。
その名は「東京農村」。

「東京」=都市の象徴そのものに、その対極にあるような「農村」、といった一見矛盾した組み合わせの言葉ですね。
赤坂見附駅の出口から歩いてすぐ、赤坂みすじ通り沿いの角地に構える、モダンな5階建ての複合ビルですが、その気になる正体とは一体どんなものなのでしょう?

各フロアの詳しい紹介や公式の情報は下記のホームページに譲りますが、今回の記事では、「東京農村」の掲げる理念をベースに、「イマ」・「カコ」・「ミライ」の3つの観点でレポートしてみます!

東京農村|農を味わうコミュニティ

http://tokyo-noson.com/

新鮮で豊かな食材。食を通じた新たな出会い。農に触れる喜び。東京の農業が体感できるコミュニティを、 この赤坂見附でつくりあげていきます。

東京農村の「イマ」:コンセプト・各フロア紹介

5つの各フロアそれぞれの紹介の前に、「東京農村」という複合施設そのものの、全体的なコンセプトを大枠でつかんでみましょう。

それは、「東京の農業を盛り上げる発信拠点」というもの。

「東京の農業が体感できるコミュニティ」(公式ホームページより)をこの場所に作りあげるために必要なものとして、次にご紹介する各フロア5つの施設が用意されました。

まず、1階から3階までは、東京産の食材を仕入れた飲食店になります。

1F:地産地消ビストロ!「Tokyo Bistro SCOP」
2F:日本酒パブ!「酒肴ほたる」
3F:100種類のワインが飲み放題!「nomuno」

さすが料亭が集まる美食の街・赤坂のイメージどおり、どれも魅力的なコンセプトのお店ですね!

このビル1棟まるごとが「東京の食や農業のアピールの場」というわけですから、まずは美味しい食べる物を提供するところが入るのは必然なのでしょうね。

そして、東京農村の特徴的なところはここからです!

4F:地域活性の仕掛け人が集まるシェアオフィス!「ルートオフィス」
5F:シェアキッチン!「ルートキッチン」

「ルートオフィス」は365日24時間利用できる、月額制のオフィス。
食や農、地域活性など事業のスタートアップに活用してもらえるよう、起業や営業の相談もできて、交流の機会も得やすい環境が整えられています。

「ルートキッチン」は、「東京農村」の顔としての一面も持つスペース。
貸切パーティや、料理を伴うイベントに使いやすく、東京の農産物をPRするのにうってつけの場所になるでしょう。

ちなみに写真は、5Fにある縦型水耕栽培システムのSAI(スマートアグリイノベーション)。
主にハーブ類が、たっぷり降り注ぐ日光(補助的にLEDもあり)に育まれ、下の階の飲食店に供給されます。

東京農村の「カコ」:設立経緯

そんな「東京の農業を盛り上げるための発信拠点」は、どのような経緯で生まれたのでしょう?

そのストーリーの主な登場人物は2人。
国分寺の農家である中村克之さんと、東京農業ベンチャー経営者の菱沼勇介さんです。

農家を継いだ中村さんは、道路用地として買収される農地の代地として、赤坂の一角を所有していました。
はじめは相続税対策で駐車場となっていましたが、「地元の農家たちといろんな活動をしていくうちに、もっと東京多摩の農業をPRしたいって気持ちが湧いてきたんです(中村さん談)」ということで、イチゴや野菜を出荷していた「株式会社エマリコくにたち」の社長・菱沼さんに相談することに。

そこで菱沼さんは、「なるほど、国分寺の畑が赤坂に移転すると考えると、おもしろいことができそうだ」と直感し、ビルの運営やプロデュースを担うことに。

そうして、中村さんはオーナーとしてビルの建設に舵を切り、「東京農村」が生まれました。

参考図書:『東京農業クリエイターズ』(小野淳・著)

東京農業活性化ベンチャー:株式会社エマリコくにたち

http://www.emalico.com/

畑に近い、駅に近い、東京農業活性化ベンチャー。株式会社エマリコくにたちです。

「東京農業活性化ベンチャー」をうたうこの会社は、国立市近隣の契約農家を毎日2回、集荷してまわり、国立・立川・西国分寺の駅付近の八百屋や飲食店(自社経営)に卸す事業をしています。

こちらが、「エマリコくにたち」代表取締役社長の菱沼さん。

「東京農村」では、1Fの「Tokyo Bistro SCOP」を経営し、2Fと3Fの飲食店もにも東京野菜を直送します。
そして、4F・5Fの「ルートオフィス」と「ルートキッチン」を運営する一般社団法人「MURA」の代表理事も務めています。

東京農村の「ミライ」:これからのプロジェクト・構想

さて、無事に竣工され、テナントも整い、オープニングセレモニーも終えているとはいえ、まだまだ「東京農村」は始まったばかり。
具体的にはどうやって「東京の農業を盛り上げる発信拠点」となるのでしょう?

そこで、東京の農業を盛り上げる立役者たちが夜な夜な集まり・・という主旨で、第1回「東京農サロン」が開催されました!

このサロンの発起人であり、司会・進行をしていただいたのが、こちら、小野淳さん。
前述の参考図書『東京農業クリエイターズ』の著者であり、東京農業のキーパーソンです!
10年以上にわたり、「農」の価値について追究し、主に貸し農園(くにたち はたけんぼ)でのイベントなど、ユニークな取り組みを数多く仕掛けてきました。

くにたち農園の会 – 「くにたちはたけんぼ」と「子育て古民家つちのこや」

http://hatakenbo.org/

農家+市民+国立市による新しい農園「くにたちはたけんぼ」と田畑とつながる「子育て古民家つちのこや」を運営する、くにたち農園の会公式サイトです。

4F「ルートオフィス」に、およそ20名が集まった第1回東京農サロン。
まずは菱沼さんが「エマリコくにたち」の事業を紹介しつつ、「東京農村」のビジョンを語っていただきました。
それは「東京農業を都心部で発信する第1歩」「東京に、真の地産地消の嵐を!」というもの。

これを具体的な手段としてはどうするか、参加者全員で考えるため、次に参加者1人1人の自己紹介タイムが設けられました。

「えっ、あの農業事業の代表ですか!」「あの農業メディアを書いているのあなただったんですね!」「あの大手の農業サービスの担当者さん!?」
・・・という、そうそうたる顔ぶれが揃っていることに驚かされながら、5F「ルートキッチン」に移動して美味しいお酒と料理に舌鼓を打ちつつ、交流を深めます。

交流会前の段階では、この枠組みだけだった今後の予定。
毎月第3水曜日に、東京農サロンが開かれることは確定しています。

この後お酒も入って盛り上がり、あっというまにこの紙は書き込みでいっぱいに。
あくまで案であって決定ではないかもしれませんので正確な記述はしませんが、毎月の「東京農サロン」のテーマをざっくりお伝えしておきます。

8月:流通・卸しについて
9月:貸し農園について
10月:「プランティオ」&「アーバンファーマーズクラブ」について
11月:江戸東京野菜について
12月:東京の食・農の観光について

東京で農に関わりを持ち、何か気になるワードがありましたら、ぜひホームページなどチェックしてみてくださいね!

この記事のライター

夫婦でスローライフを徐々に実践中。インスタグラムではカフェや神社仏閣巡りの他に旅行や農関連を投稿してます。

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